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LINTRE は,相対速度テストを行うプログラムです.NJ tree を推定して枝長を比較します.two cluster test と branch length test を行うことができます.
ペンシルバニア州立大学のサイトからもダウンロードできますが,コンパイルなどがうまく動きませんでした.香川大学のサイトにある LINTRE の方が最新版で,改善されています [2012 年 3 月]. |
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Mac OS X のターミナルを用いて LINTREE Unix バージョンを使う場合は,以下の点に注意して下さい.なお,DOS version はデータの量により、うまく動かない場合があるようです.
1) developmenter's kit をインストールする. インストールの方法は,multidistribute の使い方を参照して下さい. この操作を行わないでコンパイルを行うと,以下のようなエラーメッセージが出ます.
作者に問い合わせて解決方法を伺いました.まず,
にある
という行をそれぞれ削除します.これらの行を削除してから,
を実行して下さい.以下のようなメッセージがたくさん出ますが,うまく作動します.ただし Intel Mac では,G4 と同じようなメッセージが得られましたが,postree のコンパイルが行われませんでした.
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系統樹を ps ファイルに絵として描きます.
Two cluster test を行います.creb.nj は枝長付きの tree file ですが,ここに書かれている枝長は Two cluster test には使われず,test で改めて推定されています.実際に crab.nj の枝長をすべてなくしても,同じ結果が得られました.
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例題として配布されている crab.nj (NJ tree) と crab.tc (Two cluster test で用いられている tre) を図にすると以下のようになっています. crab.tc では,ある分岐から末端までの枝長を合計して書かれています.Internal node の枝長ではありません. よく見ると,Node 2 と 3 以外の枝長はすべて異なっています.Two cluster test で樹長を計算し直したときに,何らかの処理で入力ファイルである crab.nj と異なる樹長が得られているようです. |
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Newick tree format を LINTRE で使われている tree format に書き換える Perl script を書きました.付属の crab.dat および RAxML のアウトファイルには対応しています.ただし,外群は 1 種で,配列が保存されている .dat ファイルの最初に配置してください.
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例題 blTestLintre.tar.gz に沿って説明します.多少のエラーメッセージが出たので (2010 年購入の Intel Mac で解析),完全に信用できる値が得られたか微妙な部分もあります.
と入力し,NJ tree を求めます.得られる tree file は独特の形式です.続いて,
によって,Branch length test を行います.どうも,NJ tree の topology は使うようですが,改めて樹長や標準誤差は,指定したモデルを用いて推定されるようです.原著論文 (Takezaki et al. 1995) を読んでみたところ,標準誤差は分散・共分散行列などを使って配列を解析して得ているようです. [JunInoue:blTestLintre]$ branch crab.dat -tcrab.nj1 -d2 -o 1 > crab.br 自分自身のデータを解析してみた感触としては,少し枝長が異なると,分子時計の一定性が棄却されるように思えました.infile2 一連のデータをご覧下さい [2011 年 11 月]. |
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