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電子投稿や共著者とのやりとりで,原稿や Fig を含めた論文の PDF ファイルを電子メールで送ることがよくあると思います.ここでは,(1) 重くなってしまったFig の PDF ファイルを軽くする方法と,(2) 原稿や Fig の PDF ファイルを一つのファイルにまとめてページ番号をつける方法,を紹介します.ここで紹介する作業には Adobe Acrobat と Distiller (Adobe Acrobat に付属している) というソフトウェアが必要です.
普段から PDF 書類の作成に慣れておくと,投稿直前のハプニングを防ぐことが出来ます.電子投稿ではおもに図を PDF や EPS の形式に変更するように要求されることが多く,慣れていないとせっかく丁寧に作成した図表をうまくアップできないことがあります.
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(2012 年 Adobe Acrobat 10.1.5 の段階では,「サイズが縮小された PDF」 として保存すれば,だいぶファイルが軽くなります.以下の方法はすでに必要ないでしょう.)
Acrobat Pro 9.0 でこの方法を行うと,81.9 MB の PDF ファイルが 2.1MB になりました.いくつかのフォントは統一されてしまうようです.絵の質は落ちますが,レフリーや共著者に送る際は問題ないと思います.
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Illustarotor などで作成した Fig を PDF で保存し,Adobe Acrobat で開きます.そして,図のように Acrobat で別名保存するのですが,このときにフォーマットを PostScript を選んで保存します.名前を多少変えておかないと,最後の段階でもとの PDF ファイルと同じ名前になってしまいます.
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次に Acrobat Distiller を起動します. Distiller は Acrobat に付属したアプリケーションのようで,Acrobat と同じフォルダにあります.
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図のように,PostScript 形式で保存した図 (.ps という拡張子が付いています) を Distiller のウィンドウに Drag & Drop します
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すると,進行状況が棒グラフになって,100% になったら軽くなった PDF ファイルが作成されます.私の Mac ではエラーがあって,テキストファイルとしてログファイルが代わりに出てくることがありますが,何度か Drag & Drop を繰り返しているうちにうまくいくようになります.
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その他,Acrobat Pro 9.0 では,Document > Reduce file size で約半分のファイルサイズにすることが可能です.この場合は,フォントの種類などはあまり変化しないようです.
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2. PDF ファイルを一つにまとめてページ番号をつける |
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非常に簡単なテクニックですが,PDF ファイルが一つにまとまっていると一回のクリックで原稿と図表のすべてがプリントアウトできます (しかも両面で).レフリーに対する印象が良くなるだけでなく,共著者の方への負担が軽減されると思います.
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Acrobat の文書からページ -> 挿入を選びます.そこから挿入したい PDF ファイルを選びます.手順を追っていくと,ページの前後など挿入する部分を聞いてくるので,自然とうまくいくでしょう.
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ページ番号をつける場合は,メニューバーから「文書 -> ヘッダとフッタを追加... 」へ進みます.ページの下に番号をふる場合は,フッタを選んでください.フォント,位置 (ここでは中央を選んでいます),などを設定して,「挿入」を押せばページ番号をふることができます.
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